アウシュヴィッツ強制収容所。この場所の名前は誰もが聞いたことはあると思います。
そして誰もが暗いイメージを持っているはずです。
ユダヤ人の虐殺が起こった場所として、第二次世界大戦のもっとも残酷な部分のひとつとして…。
今回はそんなアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所に行った記録を書いていきます。
関連記事:クラクフからアウシュヴィッツへの行き方と日本人ガイドのすすめ【クラクフからバス】
アウシュヴィッツに行きたいと思った理由
もともとアンネの日記がとても好きだったということと、なぜか一度は行かなきゃいけないと思っていたからです。
一度は行かなければならないと思った理由は、世界中に友達が増えるにつれて世の中が多様であることを実感すると同時に、史上最悪の人種差別が起きた理由や現場を見てみたかったからです。
外国人の友達と知り合ったとき、歴史を知っていることでバックグラウンドを少しでも理解できていたら大きなアドバンテージにもなるし、相手の背景を理解していることは相手を受け入れるのにとても大切な視点ですよね。
あとは単純に歴史で習ったり本で読んだことのある場所に行きたいという好奇心。
以上が私がアウシュヴィッツに行こうと思った理由です。
アウシュヴィッツに行く前に読んだ本
私がアウシュヴィッツに行く前に読んでよかった本を紹介します。
アンネの日記
私がもっとも好きな本のうちのひとつです。
戦争、閉鎖環境での生活、さらにいつ殺されるかわからないという状況の中でも、希望を失わずに前向きに生きていくことの強さと美しさを見ることができ、さらに12歳から15歳へと大人へなっていく過程での心の変動が見事に描かれています。
あんな絶望的な環境でも中身はやっぱり普通の思春期の女の子で、悩んだり喜んだりするのも何不自由なく平和に暮らしている私たちと同じようなものでした。
はじめてアンネの日記を読んだとき私は6歳くらいだったので、まだアンネはだいぶお姉さんと思いながら読んでいましたが、昨年読んだときは当然自分の方が年上なわけで。
思春期を通り抜けた今、当時の自分とアンネを重ねることができました。
感情移入をしたところで、彼女は15歳でいなくなってしまったことを考えると、涙が止まらなくなりました。
ぜひ一度は読んでみてほしい本です。
夜と霧
高校時代に倫理の授業で紹介されて知った本です。
高校生のときは難しくて正直よくわからなかったのですが、数年たって読んだらよくわかるようになりました。
こちらも絶望的な状況の中でも人間の魂の強さと美しさ、そして希望は存在する、ということを述べている本です。
絶望に陥ったとき、私たちはどう生きるか。そして人間の尊厳とは何か。深く考えさせてくれる本です。
アウシュヴィッツに実際に行った感想
ただひたすらに「冷たい」場所でした。
ここで奪われた命の数を考えると、当然なのですが。
アウシュヴィッツは自分が想像していたよりも絶望的な場所でした。
収容されていた人々が生活していたスペースは人が住む場所じゃありませんでした。
冬は耐え難い寒さで、1944年は観測史上もっとも寒い冬だったそうです。
そしてガス室、焼却炉。収容されていた人々からとった荷物、衣服、髪の毛の束の山。
あまりにも残酷すぎる場所です。
アウシュヴィッツの唯一の公式日本人ガイドの中谷さんという方に案内してもらい、深く考えこんだ一日でした。
しかしたしかに一度は見に行くべきだったと、改めて思いました。
行ってよかったです。
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