旅にトラブルはつきものとはよく言うものです。
ということで今回はキャンピングカーでアメリカ横断をしている最中に起こったトラブルについて時系列順に紹介します。
全部笑い話で済むだけ運がよかった、というのが率直な感想です笑
アメリカ横断トラブル集:西海岸編
旅のはじまり、西海岸で起きたトラブルです。
初日からトラブってました笑
ぼったくりタクシーそれUberじゃないよ事件
各々自由に好きな航空券を手配していたため、ロサンゼルスのAirbnbに現地集合することになっていました。
その日私はアメリカ人の友達に会ったあとに合流、そして他に4人がまとまって来る予定で、5人でいったん合流することになっていました。(7人で横断しましたが、他の2人のうち1人はアメリカの友達の家に宿泊、1人は諸事情により数日後合流)
そして当日いざ4人に会ってみると、彼らは唐突に謎の清算をはじめます。
私はてっきり、さっそく賭け事でもしてきたのか?と。
しかし事実はもっとかわいそうでもっとおもしろいものでした。
空港で合流した彼ら4人は、空港を出るべくライドシェア乗り場に向かいます。
大荷物を持った善良そうな日本人4人組。いやーもうこの時点であぶない笑
そんな彼らは乗り場に行く途中、謎の男の人に”Uber?”と聞かれます。イントネーションは「ウー→バー↑?」です。
明らかに白タクですよね。冷静になればわかります。でもそのときはまだ到着直後。無視もできず、うんと答えてしまい、ついて来いよと言われるがまま。
違和感はどうやら感じていたようですが、Noと言えないのが日本人。そのまま乗せられてしまいます。
着いたら170ドルくらいの請求。信じられません。車で20分弱のところですよ…。まともなUberの約10倍です。
翌日本物のUberに乗ったとき、「ああ、本物にはシールが貼ってあるんだ…」とつぶやいていたのが印象的でした。
再確認ですが、Uberは
- アプリ内ですべて完結します。呼ぶのも、決済も、ドライバーと直接やり取りをすることはありません。勧誘はもってのほか!笑
- 正規の車両にはシールが貼ってあります。
この事件は最後まで引きずられ、ことあるごとに「ウー→バー↑?」が登場することとなります。
ジャマイカ人にぼったくりCD売りつけられ事件
ロサンゼルスのベニスビーチを歩いていたときのこと。急に陽気な南米系の外国人にフレンドリーに声をかけられました。
こういった声かけは無視が鉄則ですが、強く出れないのが日本人。心優しい友人はいつのまにかCDを握らされてしまい、一枚で20ドル取られてしまいました…。
さらにその後もいたるところにCD売りつけ魔がいて、ひどいときは腕をつかんできました。目を合わせないようにして、つかまれても振りほどきましょう。
UberにiPhone忘れ物事件
ロサンゼルス観光を終え、UberでRVパークに戻ってきました。感じのいいドライバーに送ってもらい、降車した後。
「スマホを車に忘れた…」
という悲痛な声が。スマホを車内に忘れるという、ありがちなミスですね。
案の定Uber忘れ物ランキング一位はスマートフォンでした。そのため、忘れ物をした後の流れもわかりやすく書かれていました。
Uberを仲介してドライバーと連絡がつきましたが、そのときすでに車は1時間弱のところに行ってしまっていました。というのも、ロサンゼルスの海岸沿いは電波が非常に悪く、なかなかつながらなかったからです。
ドライバーの方がやさしかったということもあり、なくしてから3時間くらいかかりましたが無事スマートフォンは戻ってきました。しかも充電までされて笑
忘れ物が返却された際、自動的に15ドル課金される仕組みになってはいますが、わざわざ時間をとって戻ってきてくれたので、追加でチップをわたすのが礼儀です。
アプリ内でもできるらしいですが、手渡しをしていました。そっちのほうがなんとなく伝わるし。
でも忘れ物をしないのが一番です笑
ヨセミテ国立公園火事で行けない事件
去年も私アメリカに来たのですが、そのとき行きそびれたヨセミテ。本当に行きたくて、今回やっと行けると思っていたところ。
RVパークからメインスポットに向かっている途中、
「なんかちょっと視界くもってるね~煙っぽくない?」「いやまさか、朝もやじゃない?」というやりとりをしていました。
一本道だった道路に分岐点が現れ、そっちに進めば目的地方面に行けるというところまで着きました。
しかしなんとその道は通行止め。
なんで??うそでしょ??となった私たちは、しばらく右往左往した後、近くのガソリンスタンドで給油していたおじさんを見つけたので、その人に質問します。そしたらそのおじさん、
「ああ、1ヵ月前くらいに火事が起きて今でも消火中だよ」
いや本当にこのもや煙だったんかい…という。脱力事件。ここまで来てヨセミテ行かないのはなんだかもったいないし、何よりそのときもう一泊ヨセミテ近くに泊まる予定だったので、なんとかしてヨセミテは見ようと。
ということで代替ルートをおじさんに聞き、そっちへ行きました。
今思えば火事じゃなければ絶対行かないルートだったし、今後も行くことはきっとなかったであろうルートだったので、逆によかったのかも。メインルートではなかったけど十分楽しかったし、美しかったし、満足でした。
国立公園でレンジャーに警告される事件
これもヨセミテで起きた話。大きい湖があったので、そこの近くに停車して写真を撮りに行きました。
側道がせまかったのでちょっと止まるだけつもりだったのですが、やはり写真を撮り始めると熱中してしまうというもの。
調子に乗って撮りまくってたら、急に車内に残っていたメンバーに呼び戻されます。
そして戻ったら国立公園のレンジャーに運転手が尋問を受けている…。(レンジャーというのは国立公園職員のこと。ちょっと警備員感もあるので、ちょっといかつい)
どうやら側道に止まるのはいいのですが、キャンピングカーが大きすぎて車道にはみ出ていたのが問題だったとのこと。
警告だけで済みましたが、けっこう怖かったですね。真顔だったしちょっといかついし。
それ以降線からはみ出ることを「レンジャー」と言うようになりました。これも旅の最後まで引きずられました。
ちなみにこのときの運転手はまだ日本でも免許を取ったばかりで初心者。レンジャーが来たとき、運転手側の窓をガンガンガンガンってけっこうな勢いで叩いてきて、めっちゃ怖かったらしいです。
免許取り立てでさっそくトラウマを作ってしまったという笑
ラスベガスで発砲事件現場に行っちゃった事件
火事だったヨセミテを後にして、向かった先はラスベガス。みんなカジノで一儲けする気満々でした。
ひたすらにまっすぐな道を抜け、もう少しでラスベガスに着くというころに、高速の出口を間違えてしまい遠回りをすることに。交通量が多いので、道を間違えるとすこし面倒だったのですが、それを乗り越え街中へ。
まずは買い出しのためにターゲット(スーパーの名前)にむかうことにしました。そしてスーパーの手前の大通りで信号待ちをしていたら、なんとうしろからサイレンが。パトカーですね。道は混んでいるし、車体は大きいしでよけるのが大変でした。そして全然スピードをゆるめないパトカー。
となりの車にも協力してよけてもらい、なんとかパトカーを通したあと、ターゲットへ。
そしたらなんかあやしい雰囲気。
ちょっと侵入したら、その違和感はすぐにわかりました。大量のパトカーと大きな銃を持った警官。現場にはられている黄色いテープのようなものがはられている駐車場。手を挙げて店から出てくる人々。
私たちが向かっていたのはなんと封鎖直前の発砲現場だったのです。いやまじか、と。
警官に早く出ろと言われ、あわてて退散しました。
あとからわかったのですが、店のオーナーと警備員のけんかが原因で、キレた警備員が銃をもってきて発砲したらしいです。いやそんな言い争いごときで銃出すなよ…と思いますが、ここらへんが銃社会とそうじゃない社会の違いなのでしょうか…。まあでも幸い死者はいなかったようです。
この話、実はまだつづきがあります。
その後私たちはウォルマートに行こうとしたのですが、そのターゲットと宿泊地が同じ通り沿いにあったうえに、その道路が封鎖されてしまっていたためUberがこなくてキャンセルし、近くのスーパーに行きました。
そしてこれも後日談なのですが、数日後またラスベガスの発砲事件についてふと調べたら、同日のまさに行こうとした時間帯にウォルマートでも発砲事件があったという…しかもそちらは死者がいたという…。
道間違えてよかったし、Uberがこなくてよかった笑
ちなみにさすがにその夜はどこにも行きませんでした。謎に突然過ぎる砂嵐と大雨もきたし…
急に緊急速報がきたのは焦りましたね。そのあとなんの前触れもなかったのに落雷突風大雨。意味不明でした。
ラスベガスはまた大人になってお金持ってからリベンジします…。
アメリカ横断トラブル集:南部編
旅も中盤にさしかかり、慣れてきたころに起こった事件たちですね。
ガソリン入れ間違い事件1
アメリカのガソリンスタンドは給油したい分の値段と自分たちが停まっているスタンドの番号をカウンターに先に言いに行きお金を払い、給油するという仕組みになっています。
私たちはいつも80ドルずつ、みんなで順番をまわしながら給油していたので、その旨をそのとき支払いの順番が回ってきた友人に伝えに行ってもらいました。
そのときのスタンドの番号は忘れもしない11番。Elevenですね。80 dollars for number 11みたいな感じでガソスタの人に言うんですね。
その日のガソスタのレジは混んでいて、なかなか戻ってこなくて。やっと戻ってきたと思ったら、少ししてまたレジに戻っていきました。
車内に残った他のメンバーは「??」って感じです。ただでさえかなり時間がかかっていたのに、どうしたんだろう、と。
しばらくしてものすごい苦笑いで戻ってきた友人。いったいさっき何があったの?とみんなで聞くと…
「80ドル無駄に取られた」
え!?
話を聞くと、Elevenと言ったつもりが、Twelveになっていたということ。
…え!?笑
いったいどこをどう間違えればElevenがTwelveに化けるのか?
導かれた結論は、これはおそらく言い間違いではなく、向こうの聞き間違い。しかし時すでに遅し、そのとき12番にいた人は私たちのお金で給油して、去っていました。
レジに返金を求めに行くも、80ドルからすでに使われた分の額しか返ってこない。切なかったですね。でも正直めっちゃおもしろかったです。80ドル分の笑い。
そのあとしばらく私たちの中で11は12でした。11は12ってなんだよって感じですけど笑
ガソリン入れ間違い事件2
またガソリンですかって感じなんですけど。こっちの方が軽めです。
相変わらず80ドル入れに行った友人(この前の12の人とは違います)。
給油がはじまったかと思えばものすごい早く給油が終わり、レジに戻って行く友人。
車内の私たち、もうガソリンスタンドのミスには敏感になってます。あのときの悪夢がよみがえってきています。
戻ってきて、給油再開。でも顔が普通だから、ん?となる車内のメンバー。
給油後聞くと、最初8ドル分しか給油されなかったらしいです。
いや8ドル分って少なすぎでは?というかeightyとeightの間違い?eighteenならまだわかるけど…みたいな空気になりました。でもめっちゃじわりました。
でも11=12よりはまだ妥当(?)な間違いですよね。損はしてないですしね。
スピード違反で覆面パトカーに止められる事件
アメリカは日本よりだいぶスピードに関して緩いです。
どのくらい緩いかというと、制限速度が時速80マイル(時速128km)の道路がザラにあるくらい。
そんな制限速度80マイルの道路を前の車について走っていたときのこと。
後部座席にいた私たち5人は全員爆睡していました。そのとき運転席と助手席の2人は、うしろの車のライト、カラフルに光っててやたらおしゃれだねって話をしていたそうです。
なんか様子がおかしいと思い始めたのは、その車が横に並んで抜いたり抜かれたりしはじめたとき。そしてとうとうその車の中の人に指で寄せろって指示されたとき。
ああ、これはパトカーだ、と。
いやこれはおしゃれライトじゃなくて、パトランプだと。
みごとに覆面に止められました。DODGEのめっちゃかっこいい車。中に乗っていたのはサングラスがやたら似合う体格のいいめちゃくちゃいかつい警察官。
焦ったドライバー、パーキングにいれたあとアクセルを思い切りふかしてはからずも威嚇してしまうという笑 いやでもだれでもそうなりますねあれは。
罰金を覚悟してた私たちに、その警官が発した第一声は”How are you doing?”
…ん?なんかやたら気さく?
ふたを開けてみたらやたら感じのいい警官で、2.5マイル(4km/h)オーバーしてたから念のため止めたんだよ、気を付けて旅してね、とのこと。
時速4kmオーバーで止められてただけという。軽い注意ですんで、罰金はなし。本当によかったけど、心臓に悪いのでやめてほしい笑
まあでも外国人がレンタルキャンピングカーを運転していたのが気になったんでしょうね。そのあとしばらくスピードにはだいぶ気を付けて運転するようになりました。慣れてきたころに気がひきしまった、という点ではよかったかもですね。
アメリカ横断トラブル集:東海岸編
旅も終わりに近づいたとはいえ…心のゆるみは禁物でした笑
ミラーぶつけて粉々事件
ワシントンD.C.のホワイトハウスの目の前を通っていて、「ホワイトハウスが見えた!」とはしゃいでいたとき。
「ガンッ、パリーン」
との音が。ああ、ミラー…。
ワシントン、というか都会は道がせまいです。少なくともキャンピングカーが通る場所ではないですね。そんなところを運転していたものですから、路肩に止まっていたバスにミラーがぶつかったということです。
アメリカでは事故を起こしても警察を呼ぶ義務はありません(日本はどんな事故でも必ず呼びましょう)。まあ大きい事故ならさすがに呼ぶと思いますが、この程度なら当事者同士で終わりらしいです。
しかし私たちがぶつかったのは自分たちより大きいバスだったうえに、全然気づかず向こうが発車してどこかに行ってしまったのでなすすべなく。
一応レンタカーの事故を起こしたときに連絡するように、と書いてあった連絡先には電話しましたが、あとで担当が折り返すよーと言われたまま待つも一向にかかってこないという。
一時間待っても来なかったので出発しました。アメリカでは整備不良という概念がないらしい。なにかしら不具合ある車ばっかりですもんね。日本だとつかまりますけどね…。
ちなみにそのあと永遠に担当から電話はかかってきませんでした。
そしてキャンピングカー返却日。ミラー代をいくら取られるかびくびくしていたら、請求額はなんと20ドル。
さすがに安すぎて拍子抜けでした。まあでもほんとによかったです笑
ちなみにぶつかった瞬間、動画を撮っていました笑
ドローン買ったのに…事件
友人の一人がアメリカに来る前にドローンを購入しました。
しかしアメリカは死ぬほどドローン規制がきびしい国です。国立公園、人が多い地域の上空はもちろんのこと、内陸であっても飛行場の近くなどでは飛ばすことができません。そしてアメリカは飛行場などが多いのです。すなわちほとんどのエリアで飛ばすことができません。
そして私たちが通ったルートはやはり全然ドローンを飛ばせないエリアでした。したがって友人のドローンはまったく日の目を見ることはなく。
話はすこし飛びますが、私たちはドライブ中によくヤバTの曲を流していました。
そんな彼らの曲の中に、「ドローン買ったのに」という曲があります(上の動画の1:06くらいから)。この曲は登場人物がせっかくドローンを買ったのに、法律変わって飛ばせなくなってしまったというあまりにも切ない歌なのですが、友人にぴったりなのでよく流していました。
旅も終盤になったころ、さすがにまったく登場しなかったドローンがちょっとかわいそう。ちょっとドローンが見てみたい。そう思ったのでしょうか。持ち主ではない別の友人が、持ち主にすこし見せてくれとたのみます。
そしてなんと車内で飛ばします。
結果:車内のものにぶつかってドローンの羽がぜんぶ折れる+車内のシートが少し破れる
予想できた結果ですねこれは。持ち主含めまわりの人は相当爆笑していましたが、飛ばした本人はめっちゃへこんでいました笑
結論:笑えるトラブルならオールオッケー
多少無駄にお金がかかっても、笑えるトラブルなら思い返すと楽しいものです。
とはいえ油断せず、海外であることを忘れず身の安全にだけは十分気を付けることが大事ですね。
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