今回はイスラエル最大の観光地、エルサレム旧市街について紹介します。
キリスト教、ユダヤ教、イスラームの三大宗教の聖地があるエルサレム旧市街ははずせません。
キリスト教徒地区、ユダヤ人地区、ムスリム地区、アルメニア人地区の4つの地区に分かれていて、そこまで広くないのに地区が変わるとそれぞれちがった雰囲気で非常に興味深いです。
※国際的にはエルサレムはイスラエルと言えるか微妙なところですが、今回は便宜上イスラエルということで紹介します
イスラエル全体については「イスラエルの治安情報とおすすめ観光地・ホテル・レストランまとめ【エルサレム・ベツレヘム(パレスチナ)・死海】」にまとめています
※2019年2月時点の情報です
エルサレム旧市街へのアクセス
テルアビブのベン・グリオン空港からエルサレムに行く方が多いと思います。この場合、バスが圧倒的におすすめです。
くわしくは「テルアビブのベン・グリオン空港からエルサレムへ行く方法【最安値はバス】」にまとめています。
エルサレム旧市街のおすすめ観光スポット
ここではエルサレムで絶対にはずせない見どころを紹介します。
聖墳墓教会
イエスが十字架に磔にされたのがゴルゴタの丘。その上に建つと言われているのがこの聖墳墓教会です。
この教会には聖書の内容にちなんだ礼拝堂がいくつかあり、それぞれ異なる宗派が管理しています。
その宗派というのが、
- カトリック
- ギリシア正教
- アルメニア正教
- コプト正教
- エチオピア正教
- シリア正教
です。それぞれの宗派を同時に見ることができます。
主な見どころとしては
- 香油を注がれた石
- イエスの十字架
- 十字架発見の聖堂
- 聖ヘレナ聖堂
- イエスの墓
- 天使の礼拝堂
があります。
入口を入るとまず香油を注がれた石があります。
この石は十字架から降ろされたイエスが横たわり、香油をぬられた場所と言われています。
ここでは巡礼者の方々が大勢祈っています。額や持ち物を石につける人、石に接吻する人…宗教の歴史と力を見ることができる場所です。
その右側にある階段をのぼると、イエスの十字架があります。
ここがまさにイエスが処刑された場所だとされています。
かなり豪華に装飾されていますが、やはり悲しみの場所。信者の方々が行列をなして並んでいました。
イエスの十字架の階段をおりて右側に行くと十字架発見の聖堂があります。
こちらは近くまで近づくことはできませんが、ヘレナが十字架を発見した場所と言われています。ここからイエスの墓が発見されたという、歴史的に重大な場所です。
そこを出て反時計回りに進むと、聖ヘレナ聖堂があります。
ヘレナとは、ローマ皇帝コンスタンティヌスの母のことです。彼女は熱心なキリスト教徒でした。
この聖堂にはモザイクの床が残っていますが、私が行ったときは工事中でした(2019年2月)。
さらに進むとイエスの墓があります。
非常に豪華なお墓で、大理石の彫刻やビロードの布があります。ここはかなり混雑していました。特にイエスの墓に入るための列は長蛇の列でした。
このイエスの墓の中に入ると、天使の礼拝堂があります。ここには「天使の石」とよばれる石があります。この石はイエスが復活した際に一緒に現れた天使が座った石とされています。
この礼拝堂の奥に行くとお墓本体があるようです。
嘆きの壁
嘆きの壁は日本でよく知られている「嘆きの壁(Wailing Wall)」ではなく、「西の壁(Western Wall)」と案内板では表記されています。
こちらも宗教的な争いを目の当たりにしてきた土地です。ここはユダヤ教の神殿が建っていた場所でしたが、ローマの将軍によって破壊されてしまいます。
しかしユダヤ人はこの壁に向かって、神殿の再建とメシアの来臨を願って祈り続けます。「嘆きの壁」の由来は、夜になると石の間の夜露が流れてユダヤ人の涙のように見えるからだと言われています。
祈りの場所は男女別となっていますが、ユダヤ教徒でなくても性別さえ合っていれば壁近くの祈りのエリアまで行くことができます。男性の場合は頭にかぶるキッパが必要ですが、貸し出しもされています。
壁の向こう側にはイスラームの聖地、「岩のドーム」が見えるのもまた趣深いです。
岩のドーム(神殿の丘)
岩のドームはメッカ、メディナにつづくイスラームの第三の聖地です。
正確に言うと神殿の丘の中に岩のドームがあります。ここはユダヤ教の聖地、嘆きの壁を越えたところにあります。というより、嘆きの壁が神殿の一部です。
ここにはあらゆる歴史が詰まっています。旧約聖書のアブラハムがイサクを神にささげようとしたのも、ソロモンの神殿があったのもこの神殿の丘であるとされています。
この岩のドーム、何より外観が非常に美しい。特にこの壁の美しさにはおどろきます。
しかしこの神殿の丘と岩のドーム、ムスリム以外の観光客にとってはなかなか曲者です。というのも、
- 岩のドーム自体にはムスリム以外は入ることができない
- ムスリム以外はモロッコ門からしか入れない(しかもモロッコ門への入り方がわかりにくい)
- ムスリム以外は入れる時間帯が決まっている
神殿の丘に入ることができる時間帯は
- 夏期 8:30-11:30/13:30-14:30
- 冬期 7:30-10:30/12:30-13:30
です(2019年2月現在)。時間帯が少ない分、混雑するので早めに並ぶことをおすすめします。
モロッコ門は嘆きの壁の南側にある保安検査場から入るのですが標識がとにかく不親切で、嘆きの壁方面に行けとしか書いておらず、嘆きの壁のどこらへんに入口があるのかがわかりません。人に聞いても嘆きの壁方面に行けとしか教えてくれません。
ということでマップにピンを打っておきました。
だいたい上の地図当たりの場所にモロッコ門へつづく保安検査場があります。
上の写真のような道を通り、モロッコ門へ行きます。嘆きの壁から見て、この木造建築はなんだろう、工事中かなと思っていましたが、まさか神殿の丘へ行く道とは…。
嘆きの壁を見下ろすことができます。不思議な体験です。
そうしてやっとモロッコ門にたどりつきます。
ヤッフォ門
おそらく市街地の外から行くとしたらこのヤッフォ門がメインになるのではないでしょうか。
ここは非常に広い門で、観光客の行き来も多いです。城壁をのぼり、旧市街を囲む門を城壁を歩くことができる、城壁巡りのスタート地点でもあります。
ダマスカス門
8つある城門の中でもっとも美しく、にぎわっている門であると言われています。
しかし日没後は治安がよくなく、危険と言われているため近寄らない方がよいでしょう。
エルサレム旧市街のことがよくわかるおすすめ本
今回もお世話になったのが地球の歩き方です。
かんたんに歴史も学べるうえに、観光する上で注意すべき点も記載されているので非常に頼りになります。
持っていった方がよいと言える、おすすめの一冊です。
エルサレム旧市街のおすすめまとめ
そこまで広いとは言えない土地に、三つの宗教の聖地が詰まっているエルサレム旧市街は、発見の宝庫です。
歴史が好きな人にはたまらない場所だと思います。さまざまな歴史を見てきたエルサレム旧市街をぜひ歩いてみてください。
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