海外旅行は楽しいものです。と同時に、海外に行くと多少のトラブルはつきものです。
もちろん命に関わるトラブルにあうことはよほど治安が悪いところに行ったり、羽目を外しすぎない限りは滅多にありませんが、小さいトラブルはわりとよく起こります。
今回はもしそういったトラブルが起こった場合の対処法について書いていきたいと思います。
共通項目
これから述べるどんなトラブルに対しても、もともと起こる可能性があると事前に予測しておくことが大切です。
飛行機は遅れるもの。荷物はなくなるもの。スリはそこらじゅうにいるもの。
そう考えておくだけで、スケジュールに余裕を持たせようだとか、盗難にあわないように気をつけようだとか、心がまえが変わります。
それだけで結構避けられるもの、遭っても被害を最小限に抑えられるものもあるので、常にここは日本とは違うんだ、ということを頭に入れて行動しましょう。
飛行機の遅延・欠航
よくあるのが飛行機の時間変更。航空会社にもよりますが、遅延が往々にして起こりうることは念頭に置いておいた方がいいです。
そうすると乗り継ぎがある場合、乗り継ぎ時間に気を遣うようになります。乗り継ぎ時間が極端に短いフライトは避けましょう。目安としては2時間以上が望ましいです。願わくば3時間あると安心。
遅延して乗り継ぎ便までの時間が切迫した場合
とにかく走りましょう。「出発が迫っている便の人は申し出てください」と言っている案内の人が立っていることも多いです。
その人を見つけたら申し出ましょう。優先レーンを通してくれることもあります。
あとはもう自己主張です。セキュリティチェックの列で、全員遅延客で焦っている場合は別ですが、明らかに急いでいない人たちが多いレーンでは航空券を見せて、先に行かせてくれないかとお願いすることも場合によっては必要です。もちろん失礼のないように。
あと、気を付けるべきなのは電動カートの存在です。海外の空港では電動カートが有料であることが多いです。
私は北京空港でやられました。乗り継ぎまで残り15分くらいしかなく、走っていたら愛想よく「急いでいるのか?乗りな!」と言われたので遅延客へのサービスなのかと思いありがたく乗ったら…
5分で2人で3000円取られました笑
時間があれば交渉しその額は絶対払わないのですが、あまりにも切迫していたので払いました。
皆さんも十分に気を付けてください笑
遅延で乗り継ぎができなかった場合
遅延のせいで乗り継ぎができなかったときは振替ができます。カウンターに行くか、カウンターの場所がわからない場合は近くの職員さんに聞きましょう。次何すべきかを教えてくれるはずです。
しかし振替をする場合は、航空券を通しで購入していることが必要です。別々で買っている場合は次の便に対する責任が前の便の航空会社にはないので、対応してくれる可能性は低いです。もしも別々に買うのであれば、十分に時間に余裕を持つようにしましょう。
欠航してしまった場合
そもそも飛行機が欠航してしまい飛ばなかった場合は、まず航空会社に連絡をしましょう。国内の航空会社の場合は、JAL、ANAの場合は10日以内に連絡すれば手数料なしで払い戻し、もしくは予約変更をすることができます。
自社の都合(機材故障など)で欠航した場合は、宿泊費や交通費などの補助を受けることができますが、天候などの不可抗力の場合は宿泊費や交通費の補助はありません。
LCCの場合は航空会社にもよりますが、払い戻しもしくは自社便のみの振替といった対応が多いようです。
しかし困ったのが海外のLCCを利用していた場合。
私は昨年夏、ロサンゼルスからヒューストンに飛ぼうとしたのですが、ちょうどその数日前に10年ぶりくらいの大規模なハリケーンがテキサスを直撃し、事前に飛行機が飛ばないことがわかっていました。
ホームページには自社のバウチャーにのみ払い戻し可能と書いてあります。しかし日本に住んでいる私は、アメリカのLCCのバウチャーを持っていてもいつ使うことができるかわかりません。
なんとしても現金で払い戻ししてくれないと困ります。
結果として、日本に帰国せねばならず、バウチャーで返されても使う機会がないといった事情を説明したら、意外とすんなりと現金で返金してもらうことができました。$180くらいあったので、非常に助かりました。
このように、規約外であってもあきらめずに、とりあえず電話をかけてみることをおすすめします。日本人と違って融通が利かないのではないか…と心配していても、意外となんとかなったりします。
ロストバゲージ
ロストバゲージは特に乗り継ぎがある場合は念頭におかなければならないトラブルですね。ごくまれに直行便なのになくなることもありますが笑
極力ロストバゲージする可能性を下げる方法としては、とにかく乗り継ぎ時間に余裕を持つということにつきます。長すぎても疲れますが、たまに2時間を切っている航空券が検索で出てくることがあります。しかし先ほども述べましたが、国際線の場合は2時間以上をみることを強くおすすめします。可能なら3時間あると安心です。
それでもロストバゲージしてしまった場合は、まずバゲージクレームに行きましょう。荷物が出てこないことを述べると、番号や荷物の特徴を聞かれ、調べてくれます。そこで自分から質問して確認すべきことは
・今荷物がどこにあるかわかっているのか、わかっている場合はどこにあるのか
そもそも荷物がちゃんと見つかっているのか、そしてどこにあるのかは確認しましょう。それだけで安心感が増します。
・荷物が宿に届くのはいつなのか
そしてきちんと荷物が届く日時を確認しておきましょう。特に宿の移動がある場合は確認が必須です。そして念のため、決まっているなら全日程の宿を教えておくことをすすめます。
・保障はどうなるのか
おそらく直接航空会社に連絡してくれと言われますが、海外だと電話代がかかるのが嫌なので、一応カウンターの方で電話してくれないか暗に期待を込めて聞いておいて損はないと思います。
盗難
残念ながらスリの被害もよく聞きますね。しかも海外初心者のみならず、留学していて慣れているはずなのにスリにあった、という話も聞きます。今回のトラブルの中では、これだけは事前の自分の対策が大きく影響してくるものだと思います。
スリの予防法
スリにあわないようにするには、まず自身の用心が最重要です。
・貴重品から目を離さない
日本と同じ感覚でいるのは絶対やめましょう。荷物を置いたまま席を離れるなどもってのほか。椅子の下に荷物を置いていたらいつの間にかすられていた、という話も聞いたことがあります。
・カバンはなるべく体の前で持つ、リュックなら鍵を付ける
旅先で使うサブバッグとしては、メッセンジャーバッグなどの前掛けできるようなカバンが極力いいと思います。
しかし旅のスタイルによってはリュックなど前で持てないかばんで行動するという人もいるでしょう。その場合は、鍵をつけておくことをおすすめします。いちいちロックを外すのが面倒という人は、ダミーでも付けておくだけでスリの被害にあう可能性を低くすることができます。もちろん本当にかけている方が安全ですが笑
・貴重品はなるべく出さない
財布や貴重品を出すのは支払時などの最低限のときにとどめましょう。
・貴重品は分散させる
私は貴重品を入れる財布は2個、隠しポーチを1個持っていきます。
財布は二つとも日本では使わないものにして、みっともなくない範囲で超安い財布にしています。2個持っているのは、強盗などにあったときの万が一の捨て財布としてもう一つ予備で持っています。空のを差し出しても怒らせるだけなので、少額現金を入れています。
隠しポーチは薄いウエストポーチで、カバンの底に入れています。ちょっとさぐられるだけでは気付かれないでしょう。まあカバンごと取られたらドンマイです。死ぬこと以外はかすり傷。
パスポートはまた別のところに入れていて、そこにも現金とカードを忍ばせています。
・きょろきょろしない
これ結構大事です。わが物顔で街を歩きましょう。現地在住のアジア人風に。
これらを徹底するだけで被害はかなり抑えることができるのではないでしょうか。少なくとも私はまだ大丈夫です。でも気は抜きません。そんなに気を張るの…?と思うかもしれませんが、慣れれば意識せずともできるし全然疲れません。
スリにあってしまったら
でもそれでも盗まれてしまった場合。かなり萎えるとは思いますが、まあそんなときは生きていることに感謝しましょう。そして以下の手続きを。
・クレジットカード会社に連絡し、カードを止める
事前にカード番号などを控えておくのが理想的ですが、なくてもどうやら名前や住所などのその他の情報を伝えると大丈夫らしいです。
・キャッシュカードを止める
キャッシュカードを持っていた場合はそれも止めましょう。でも基本国内でしか使えないキャッシュカードは持って行かない方がいいと思います。
・現地の警察署で盗難証明書を出してもらう
盗難証明書を出してもらわないと旅行保険がおりません。忘れないようにしましょう。
・保険会社に連絡する
保険会社に連絡し、保険請求の手続きをしましょう。被害にあってからの日数制限があると思うので、なるべく早めがいいと思います。
・無一文になった場合はカードの緊急発行、家族への連絡
カード会社に連絡すればカードを緊急発行してくれるところもあるようです。
また、日本にいる家族に連絡して、送金してもらうという選択肢もありますね。
まとめ
楽しい旅行も、トラブルに見舞われてしまうと一転嫌な気持ちになってしまいます。しかし事前の用心、事後の素早い対応で被害は最小限に抑えることができます。
せっかくの旅行、暗い気分をひきずるのは嫌ですよね。ということで、今回述べたことをぜひ参考にしていただき、楽しい海外旅行をしていただければな、と思います。
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