これだけは見ておきたいマウリッツハイス美術館の必見おすすめ作品【ヨーロッパ美術館巡り④】




マウリッツハイス美術館とは、オランダのデン・ハーグにある美術館です。

名前はあまり聞きなれないかもしれませんが、フェルメールの真珠の耳飾りの少女をはじめとして、素晴らしい作品が多く展示されています。

今回はそのマウリッツハイスにどういった作品があるのかについて書いていこうと思います。




真珠の耳飾りの少女/フェルメール

フェルメールといえばこの絵が出てくる方も多いのではないでしょうか。青いターバンを巻いて少し斜めを向きながら微笑む一歩手前のような顔…

少女が口を軽く開いているのは、絵という境界を超えて絵の中の人物が鑑賞者に語り掛けているように見える、ということでオランダ絵画でしばしば使われる手法であるからです。また、この絵の中の少女と目が合うという点でも語り掛けられている錯覚が増長されます。

ちなみに朝一番に行ったらこの絵の前を独占できました。昼過ぎ頃からは混むようなので、じっくりと見たかったら朝一番に行くことをおすすめします。

デルフトの眺望/フェルメール

デルフトの町を南から、川の向こう岸を見た眺めです。光の扱い方が本当に上手。まるで写真を見ているかのような写実性です。

フェルメールはこのデルフトの遠景を建物の高い階から描いたのではないかと言われています。純粋に地誌的な絵画を描こうとした同年代の風景画家とは異なり、近距離から風景の一部を切り取って描いています。

フェルメールによる風景画はこれとアムステルダム国立美術館にある「小路」しかありません。彼は人物画で有名ですが、元々歴史画を描くことでキャリアをスタートしたそうです。

テュルプ博士の解剖学講義/レンブラント

アムステルダムの外科医たちの肖像画です。当時のレンブラントにとっては初めて任された大仕事。

この仕事を引き受けた時、レンブラントは今回の依頼では自らの美的感覚にしたがって絵を描くことは許されず、テュルプ博士の権威を最大限表現しなければならないことを知っていました。

この場面はテュルプ博士が処刑された囚人の解剖をし、他の外科医たちに講義をしているところです。彼らが興味津々に話を聞いている様子が伝わってきます。

解剖の現場の臨場感がありますが、これはレンブラントがかなり構成を練りに練ったうえで作られたものだそうです。

また、通常解剖は腐敗しやすい腹部から行われるそうですが、この絵ではあえて手から行っています。これはレンブラントがあえて生々しさを避けたからだと言われています。確かにお腹の解剖のシーンだったら絵を見ることができない人もいるかも…笑

雄牛/ポッテル

近年マウリッツハイスを訪れる人々はフェルメール、レンブラントなどを目当てにやってくるのですが、18世紀に大人気だったのがこのパウルス・ポッテルの「雄牛」でした。

なにより驚くのがこの大きさ。写真からはわかりにくいのですが、とてつもなく大きな作品なのです。牛が実物大レベル。私はその大きさで最初目を向けました笑

どうやらこの雄牛、モデルは一頭だけではなかったようです。というのも、角の大きさは2歳、歯は3~4歳、上体は成長した牛、下半身は未熟な牛といったように、体の部位によって個体が違うようだからです。

そういった事前知識をもってもっとじっくりと見ればよかった…と思った作品です。

アダムとイヴの堕落と地上の楽園/ブリューヘル&ルーベンス

アダムとイヴとたくさんの動物たち。たしかに楽園のようです。カラフルで美しい構図は見ていてとても楽しいものでした。

この絵には象徴的な要素がたくさん含まれています。たとえば画面左端のリンゴをかじっているサル。これは堕落を象徴します。これはこの禁断の実を食べてしまうアダムがこの作品のテーマであり、善悪を判断する能力がないサルは17世紀にしばしば悪の象徴として使用されたからです。

まとめ

マウリッツハイスはさすが王立ということもあり、内装がとても豪華です。それだけでも楽しいです笑

オランダに行く機会があればぜひ寄ってみてはいかがでしょうか。

Mauritshuis公式サイト