これだけは見ておきたいアムステルダム国立美術館の必見おすすめ作品【ヨーロッパ美術館巡り③】

レンブラントの夜警




ヨーロッパ美術館巡り第三弾はアムステルダム国立美術館です。

アムステルダム国立美術館には有名作品がたくさんあり、今回はその紹介をします。

レンブラントやフェルメールといった日本でも人気の画家の作品も数多いので、日本人には楽しみやすいのではないかなと思います。

※2018年2月時点の情報です

アムステルダム国立美術館の必見おすすめ作品

アムステルダム国立美術館でももっとも人気の作品を紹介します。

日本でもよく知られている作品は「名誉の間」と呼ばれるエリアにかたまっているので、比較的まわりやすくなっています。

夜景/レンブラント

レンブラントの夜警

レンブラントの夜警は教科書や資料集などで見たことがある方も多いかもしれません。

この絵は市民自警団の集団肖像画として発注されました。集団肖像画では人物は整然と並べられているのが通常の構成ですが、この絵からは動きが感じられますね。このことがダイナミックな雰囲気を作り出します。

しかしこの絵画、なんと夜のシーンではなかったことが後に発覚します。

実は当時は絵画にタイトルというものはありませんでした。タイトルが付けられるようになったのは、展覧会が公募制となり、画廊の個展が開かれるようになる19世紀のことだったのです。

というわけなので、夜警というタイトルはこの絵のシーンや黒っぽい色合いなどを見て後から付けられたものでしたが、実はこの黒ずみはニスのせいだっただけだということが発覚しました。この黒ずみが夜であるとの思い込みを誘発したそうです。

また、オリジナルの絵はもう少し大きかったことが知られています。展示する際に大きすぎて入らなかったため、左側が少し切断されてしまったらしいです。そんなこともあるんですね…。

レンブラントの夜景の元の絵

これが夜警が切断されたということを示す資料で、唯一残っている切断前の夜警の複写です。確かに左の部分が少し多いですね。

ユダヤの花嫁/レンブラント

レンブラントのユダヤの花嫁

旧約聖書をもとにして描かれた絵です。モデルが誰なのかは明確ではありませんが、おそらくイサクとその妻リベカであると言われています。

二人ともとても優しそうな表情を浮かべていますね。

牛乳を注ぐ女/フェルメール

フェルメールの牛乳を注ぐ女

日本でも大人気のフェルメール。夜警とこの絵の前は観光客が絶えませんでした。

17世紀のオランダ風俗画ではメイドが描かれることが多かったのですが、この作品はフェルメールがメイドを主役に書いた唯一のものです。

メイドは男主人を惑わす性的な存在として描かれることがそれまでは多かったのですが、17世紀後半になると女性の美徳をたたえる、という意味合いに変化したものが多くなります。この絵もその一つです。

これは硬くなってしまったパンに牛乳を注ぐことで食べられるようにし、食材を無駄にしないようにしているメイドの姿を描いています。

一見このメイド自身を称賛している絵のように見えるのですが、実はそうではなく、称賛されているのはこの家の女主人でした。というのもメイドの監督は女主人の重要な仕事の一つであるので、模範的な女主人としての女性の美徳をたたえている一枚であったということです。

余談ですがこの絵に使われている青は実はかなり高価な絵の具を使っているそうです。ラピスラズリを原料としており、通常の青の絵の具の100倍の値段がしたとかなんとか…。

恋文/フェルメール

フェルメールの恋文

中心にいる女性が手紙(恋文)を受け取り、この手紙を運んできてくれた女中の方を驚いて見上げています。

この女性が持っているマンドリンは彼女がそれまで恋焦がれる思いに駆られながら音楽を演奏していたことを表し、彼女の背後にある波が立っている海が描いてある絵が、情熱的な思いを示唆しています。

小路/フェルメール

フェルメールの小路

フェルメールの数少ない風景画の一つ。風景画はこの絵と、マウリッツハイスにある「デルフトの眺望」しかありません。

「小路」もフェルメールの故郷、デルフトの絵です。絵の色調が統一されるように意識されています。

威嚇する白鳥/アセリン

アセリンの威嚇する白鳥

この絵、いたるところにさまざまな示唆が含まれていて、個人的にはとても面白かったです。実はとても政治的な意味合いが含まれています。

この写真では見づらいのですが、実は左下に犬がいます。そしてこれは白鳥が犬から巣を守ろうとしている絵なのですが、この巣の中にある卵に”Holland”と書いてあるのです。すなわち、これは作者がオランダに危機が迫っていることを感じ、犬を敵と見立て、オランダを敵から守る様子を白鳥が犬から巣を守る様子に投影して描いたということになります。

最後の審判/ライデン

ライデンの最後の審判

最後の審判を描いた作品はたくさんありますが、アムステルダム国立美術館にもライデンが描いた作品があります。

人間、動物、悪魔…さまざまなものが描かれていて興味深いです。

仁王像

仁王像

東洋美術のエリアもあります。日中韓印などの仏像などがたくさんありました。ヨーロッパなどの異国の地で、自国の作品を見ると日本で見るのとはまた違った気持になりますね。

アムステルダム国立美術館の必見おすすめ作品まとめ

今回紹介したのはほんの一部で、他にも見どころがたくさんあって楽しいアムステルダム国立美術館。

人気作品には詳しい説明が書いてあるボードなどが作品の近くにあるので、より理解を深めることができます。

近くにゴッホ美術館もあるので、ぜひセットでまわってみてください。

開館時間:9:00-17:00
料金:大人€17.50 18歳以下無料
公式サイト:Rijks Museum

あわせてマウリッツハイス美術館に行こうとしている方におすすめの記事はこちら:これだけは見ておきたいマウリッツハイス美術館の必見おすすめ作品【ヨーロッパ美術館巡り④】

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