これだけは見ておきたいルーブル美術館の必見おすすめ作品【ヨーロッパ美術館巡り①】




ルーブル美術館はとにかく広いし作品が多いです。

ということで独断と偏見でこれだけは見ておきたい作品をピックアップしました。

ここで紹介する作品は基本的に超有名なものばかりで、ルーブル美術館の中でも比較的距離が近いところでかたまっています(ドゥノン翼)。

無計画にいくと無駄足が多くなり疲れ果てます(経験談)。

少しでも参考にしていただければ幸いです。

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モナ・リザ/レオナルド・ダ・ヴィンチ

言わずもがな超有名なモナ・リザ。ルーブル三大貴婦人の一人目です。

世界で一番美しい肖像画ともいわれてますが、これはこの技法に対しての称賛の言葉なのです。

というのも、この絵には輪郭がありません。これは当時レオナルドが所属していた、デッサンを重んじるフィレンツェ派の技法とはかけ離れていて、革新的なものでした。それゆえにこの輪郭を作らない、ぼかし技法が「世界一美しい」と称賛されたのです。

また、想像より絵が小さいということでも有名です。常に人だかりが作品の前にあり、他の絵画より厳重な警備がされています。この謎めいた雰囲気から左右の背景の高さが違うのはなぜか、表情が顔の左右で違う、などさまざな憶測や伝説もありますね。

サモトラケのニケ

ルーブルの三大貴婦人二人目。ギリシャのサモトラケ島で発掘された、勝利の女神ニケの彫刻です。

紀元前200年ごろの製作と推定されています。この優美だが迫力のある力強いフォルムがたまらなく良い。個人的に三大貴婦人の中で一番好きです。

余談ですが、どうやらナイキのロゴのイメージはこのニケから来ているようです。NIKEですし、たしかにナイキのマークはこの翼のシルエットに似ている…!

ミロのヴィーナス

ルーブルの三大貴婦人三人目。ギリシャ神話の女神アフロディーテの像と考えられているようです。

それにしても美しいプロポーション。この姿勢やしぐさが意味するものは何なのでしょう。また、仮に両手があったらどうなっていたのでしょう。どうやら今でも謎に包まれたままのようです。

アモルの接吻で蘇るプシュケ/アントニオ・カノーヴァ

翼をつけた青年の方はクピドともいわれる愛の神アモル。キューピッドやアモーレの語源ですね。女性の方がプシュケ。この像には背景となるある物語が。

プシュケはとても美しかったので美の女神ヴィーナスの恨みを買います。嫉妬したヴィーナスは息子のアモルに復讐を命じます。ところがアモルは美しいプシュケのことを好きになってしまいます。そこでアモルは毎晩プシュケのところに忍び込むものの、決して顔を見てはならないと戒めます。しかしある晩好奇心に負けたプシュケはアモルの顔を見てしまいます。そのことがばれ、アモルは失望して去ってしまいます。

悲しみに暮れたプシュケはアモルを探しに行きます。その過程でヴィーナスは様々な過酷な試練を課します。いよいよ最後の試練となったとき、ヴィーナスは決して開けてはならない小瓶を取ってくるように命じます。取ってはきたもののまたもや好奇心に負けたプシュケはその小瓶を開けてしまいます。

…好奇心に負けすぎでは?(感想)

小瓶を開けてしまったプシュケは、昏睡状態に陥ってしまいます。しかしそこにアモルが現れ、彼女を助けます。こうして二人の深い愛を認めた神々は結婚を許可します。そうしてプシュケは魂の女神となったのでした。めでたしめでたし。

というバックグラウンドを知っていると、ただでさえ美しいこの像が、より一層素敵に見えますよね。私はサモトラケのニケと同じくらい好きです。彫刻そのものの形からストーリまですべてが美しい。

ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠/ジャック・ルイ・ダヴィッド

こちらはナポレオンが制作依頼をした作品で、ノートルダム大聖堂で行われたナポレオンの戴冠式を描いています。

ジョゼフィーヌに戴冠をしているのがナポレオンで、その後ろに座っているのが教皇です。本来であればナポレオンが教皇から戴冠されているシーンを描きそうなものの、あえてナポレオン自身が戴冠をしようとしているところを描いたのはなぜでしょう。理由は、教皇を後ろに追いやることで、自らの方が立場が上であることを象徴しようとしたのです。

また、主役のナポレオンは実物より長身で細身に、皇妃は実物より若く美人に描かれています。

そしてこの絵を大衆に見せることによって、自らの権威を高めたということです。これは世界で最初の広告とも言われています。

カナの婚宴/ヴェロネーゼ

キリストがガラリアのカナの婚宴に招かれた時の絵。キリストはここで水をぶどう酒に変えるという一つ目の奇跡を起こしました。

モナリザと同じ部屋に向かい合うようにしてあるのですが、とにかく大きい。もはや絵ではなく壁です。

ホラティウス兄弟の誓い/ジャック・ルイ・ダヴィッド

ローマとアルバの間の激しい戦いに終止符を打つために、それぞれの都市は戦士としてローマからはホラティウス兄弟、アルバからはクリアトゥス兄弟を選び、代表として闘わせることにしました。

しかし実は両家は婚姻関係で結ばれていました。例えばホラティウス兄弟の長兄の妻はクリアトゥス兄弟の妻ですし、ホラティウス兄弟の姉妹でもありクリアトゥス兄弟の婚約者です。ホラティウスの三兄弟が父親の前で勝利を誓っている後ろで、彼女たちは悲しみに暮れています。

グランド・オダリスク/ドミニク・アングル

やたら胴体が長い女性。アングルはこのように解剖学的事実を無視したことにより非難を浴びたそうです。

しかしこのように現実的ではない人体となってしまったのは、フランス古典主義の理想を追い求めすぎてしまったからなのです。

当時伝統的にフランス絵画の古典主義で重視されてきたのがフォルムと構成でした。この古典主義に忠実に従った結果、現実の人体より背中が長すぎ、臀部や腰が大きすぎ、そして右腕が長すぎ、といったようなものが描かれてしまいます。

しかしその結果作品全体の構図バランスはとても整っており、フランス古典主義の理想的な絵画となっています。

聖アンナと聖母子/レオナルド・ダ・ヴィンチ

聖母マリアと幼児キリスト、そしてマリアの母の聖アンナが描かれています。

キリストが子羊をつかんでいるところをマリアがたしなめているシーンです。ちなみに子羊はキリストの将来の受難を象徴しているそう。

相変わらずダヴィンチの絵は様々な解釈や憶測をよんでいて、この三人の構成などにこんな意味がある、といった説が調べるとたくさん出てきます。

岩窟の聖母/レオナルド・ダ・ヴィンチ

こちらは聖母マリアと幼児キリスト、幼い洗礼者ヨハネ、そして天使が描かれています。

ダヴィンチによるまったく同じような作品がもうひとつあって、そちらはロンドンのナショナルギャラリーに所蔵されています。どちらが先に制作されたかはいまだに議論になっています。

マリアとキリストとヨハネを通して受肉の神秘を讃えた作品のようです。こちらもさまざまな象徴的なものが隠されているようですが笑

聖母子と幼児聖ヨハネ/ラファエロ・サンツィオ

「美しき女庭師」と呼ばれることもあります。こちらも聖母マリアと幼児キリスト(左)、幼児聖ヨハネ(右)が描かれています。

キリストが自らの受難を描いた聖書をとろうとしており、それを見つめるヨハネがいます。このことがキリストの受難を予兆しているようです。

まとめ

以上が独断と偏見で選んだ最低限ルーブルで見ておきたい作品です。どれも有名なものばかりです(ミーハーでごめんなさい笑)効率よくルーブルをまわる助けになると幸いです。

開館時間:9:00-18:00(月木土日) 9:00-21:45(水金)
定休日:毎週火曜日、1/1、5/1、12/25
入場料:€15 18歳未満無料、EU圏の学校に通う学生無料、毎週金曜18時以降は国籍問わず26歳未満無料
公式サイト:ルーブル美術館